心理発達コラム
発達障害について
2020.04.08
勉強についていけないのですが、LDですか?
学年が上がるにつれて、具体物(目に見えるものを)から、抽象的なもの(目にみえないもの)に変わってきます。
例えば、算数なら、
りんご3個とりんご5個は具体的な数なので、数えて理解できることはできますが、
0.1と0.3を足すとなると、具体化できないこともないですが、
0.1と0.03を足したり、0.1と0.3をかけたり、わったりするには、難しくなってきます。
文字はひらがなやカタカナから漢字になり、どんどん画数が多くなり、一つの漢字でも複数の意味が多くでてきます。
また、字を読むだけでなく、意味を理解したり、自分で何かを考えたりする力というのは、各教科にも必要になります。
また、学年が上がるにつれて、授業時間が増えてきます、集中力の持続なども必要になってきます。
要するに、勉強というのは、色んな要素が含まれます。
勉強ができない=LD(学習障害)と考えてしまうと他の可能性を消してしまうことになり、結果的に、お子さんの本当に困っていることに目がいかなくなります。日常生活は、問題なくても、勉強などの作業になると、苦手なことが、クローズアップされる場合があります。
年齢が上がると進学や就職にも影響がでてきたり、本人が、自分が将来こんなことがしたいとか、もっとがんばりたいという意欲がなくなってきて、本来もっている力も発揮しにくくなります。
どういう場面でつまずいて、そういう状態になっているのか、専門家などに相談されて、苦手なことは、フォローしてもらい、得意なことは、伸ばしてあげるようにして、お子さんが、生き生きと生活できるように助けていってあげるのがいいと思います。
2020.04.07
自閉症でなないかと言われました。
他の発達障害と同じで、診断はお医者さんがするものです。専門医に相談しましょう。
自閉症傾向は、今は、自閉症スペクトラムと言われています。
もちろん、この記事を書いている時点(2014年)の話なので、5年後、10年度はわかりません。
また、年齢と共に障害の状況が変わるので、こうだと決めつけることで、本人の状況が分からなくなる場合があります。
あまり診断名にこだわらず、今、何が困っていて、それにはどうしたらいいのか?
そういうことを一つ一つ解決していきましょう。
具体的な知恵は、公的な療育機関などがありますので、そこで相談されるのもいいと思います。
また、本やインターネットの情報も、あてはまりそうなものがあれば、本人にあてはめてみるのもいいでしょう。
その様子をみて、効果があるかないかを見ながら、色々試していきましょう。
2020.04.06
ADHDではないかと思うのではないのですが・・・
お子さんが小さければ小さいほど、他の発達障害なのか、多動的な行動をするADHDか判断が付きにくいことがあります。また、複合的なこともあります。まずは、専門医で診断してもらって必要なら、お薬の力もかりるのも手です。
今は、副作用が少なく、お子さん用の薬もあります。そういう薬を飲ませるのは不安だと思いますが、10回、怒られるよりも、1回の薬ですむ方が本人のダメージは少ないかもしれません。
また、目につきやすいものを整理するなど構造化することによって、過ごしやすくなることもあります。
不安なまま、怒り続けることの方が本人にとってのダメージもあるので、できたことを褒めてあげましょう。
2020.04.05
発達障害ではないかと言われました。
何の前触れもなく言われるとショックだと思います。
また、どうなんだろうと不安に思っていた時に、ずばり言われてもショックだと思います。
でも、ここは、冷静になって考えてみましょう。
まず、診断は、専門のお医者さんがするものです。
それ以外の方に指摘された場合は、専門の病院できちんと調べてもらいましょう。
専門の病院は、地域によっては、待ち時間は、いろいろです。
すぐには診察してもらえない場合、不安な毎日だけすごすのは大変だと思います。
今は、インターネットや、本などで分かりやすい本がたくさんでていますが、書いてあることが微妙に違います。
それは、書かれた年によって、内容が違うからです。
情報や研究は日々進歩しています。
できるだけ新しい本や情報をみましょう。
また、チェック表などありますが、それだけで、判断してしまうのは危険です。
専門医がすぐに診てもらえなければ、公的な相談機関もあるので、そこを利用されるのも、一つの手です。
一人で悩まれるのが一番、つらいので、たくさんの人の知恵や助けを受けていきましょう。
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