最新版ここケット通信バックナンバー
2026.05.18
ここケット通信F第2号|話すテンポと、自信のなさと、伝えること
研修や授業などで人前で話す機会がある中で、最近、気づいたことがあります。
「話すテンポがいいこと」と、
「単に早く進めること」には違いがある、ということです。
自分に余裕がないと、どんどん早くなって、どんどん内容を詰め込んでしまうんですよね。
これは、自分に自信がもてないこととも関係しているのだと思います。
アンケートで「もっと詳しく知りたかった」と書かれると、
「そっか、私の話では、勉強している人にとっては物足りないんだな」
と思ってしまうことがあります。
感想やアンケートって、いいことは「マナーとして書いてくれているだけやし」と思ってしまうのに、少しでもネガティブなことが書かれていると、ダメージが大きいんですよね。
だから、私は研修を受けに行ったら、絶対にいいことしか書きません。
でも、そうしているからこそ、余計にいいことを書かれていても「本当にそう思ってくれているのかな」と思ってしまう。
ああ、負の螺旋階段を上っていますね。
「自分ができていないのかもしれない」という思い込みは、謙虚でいるためには大事な面もあります。
でも、考えすぎると、今できていることまで台無しにしてしまいます。
自信なさげに話している講師なんて、聞いている方も困りますよね。
そうやって他人事のように考えたり、一歩引いて物事を見たりすることは大事です。
結局、自分ができているかどうかだけが問題なのではなくて、
「相手に何が伝わったのか」
「何を残せたのか」
ということが大事なんですよね。
みにくいアヒルの子は、水面に映っている自分の姿を見て、初めて自分がきれいな白鳥になったと気づきます。
客観的な評価というのは、大事です。
ただ、水面に映っている自分の姿ばかり気にしていても、それはそれでしんどくなります。
主観と客観のバランスが大事なのだと思います。
他人事なら、よくわかるんですけどね。
そういえば、今の「みにくいアヒルの子」のように、物語を使ってたとえ話をすることがあります。
でも最近、童話や昔話のたとえが、あまり伝わらない感じがすることがあります。
世代間のギャップなのか、私が年をとっただけなのか。
テレビなどで目にする機会が減ってきているのかもしれません。
だんだん、共通の物語が通じにくくなってきている気がします。
人に何かを「伝える」というのは、本当に難しいですね。
だからこそ、もっと別の形でのアプローチも必要なのかもしれません。
このあたりのお話は、また別の機会に書いてみたいと思います。
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